「ヨコハマ文芸」感想と質問



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[35] 感じられる強い思い

投稿者: 東雲哲哉 投稿日:2021年 3月16日(火)15時57分47秒 KD124209165158.ppp-bb.dion.ne.jp  通報   返信・引用

 私は植竹編集委員の新聞社時代の同僚で、「ハマブン」を送ってもらっているのですが、号ごとに立派で重厚になり、充実していくのに驚かされています。書いている方たちの、書きたいとの思いが、そうさせているのだろうと思います。SNS時代になって、かえって手に持てる活字媒体への思いが強くなったといえるのでしょうか。
 そこで思うのですが、会員の方たちは年配者が多いと思われますが、若い人たちとのつながりはどうなんでしょうか。若者の新聞離れはもちろん、テレビ、自動車離れがいわれ、会社を離れて周囲に若者がいなくなった私には、若者の思いが何辺にあるのか見当つきません。テレビを見ていてもちょっと付いていけないと思わされ続けています。ハマブンで若者論をしてもらえれば、と勝手に思う次第です。
 5号では、やはり植ちゃん(こう呼ばせてもらいます)の「まり子ちゃんの子守唄」を真っ先に読みました。先号の「太陽の季節」論もよかったのですが、このエッセイは新聞記者らしい論考があり、また小説の趣もあって楽しめました。
 私は、小説には全く手が出なくなり、読むものといえば、時事的なもの、紀行、ドキュメンタリー、回顧録といったものになっています。今号でいえば取違さん、奥山さんの文です。取違さんとは、ほぼ同じころ記者生活を始めたと思いますが、そこに描かれている、戦後の臭いがまだプンプンとしている横浜の様子が、私がいた札幌と大きく違うのにびっくりしました。札幌はオリンピックがあり落ち着かされていたのかも知れませんが。
 奥山さんの映画の話も、映画好きにはたまりません。「ハマブン」に集まる人たちの幅広さを知らされもします。もちろん、巻頭の「大岡昇平『事件』」も大いに関心のあるところですが、楽しみは後でということで残しています。それよりも先に「新刊を読む」に目が行き、コロナの時節柄、桐本さんの本紹介で知った「長沢オリゴ」を買う気になりました。といった具合で、文芸音痴の私でも、結構、楽しめ、教えられること多々というところです。
 長くなったついでに、この本の裏の存在ともいえる感想欄で論議になっている、差別問題でひとこと。難し過ぎてすぐ答えの出るものではないと思いますが、「過ぎたるは及ばざるがごとし」といった言葉を思います。差別される側の痛みを第一に考えるのは何よりも大事と思いますが、そのことに全く触れることが無くなればどうなるか、と考えざるを得ません。そこを上手く切り抜けるのが文学者の腕、あるいは文学者たるゆえんだ、といわれればお終いですが、そんなに簡単なものでしょうか。
 最近の国会の問答のひどさは目に余ります。個人情報保護法などができたこともあってか、何でもかんでも秘密にし、「答えを控えさせてもらいます」という答弁がまかり通っています。そこを突っ込めない野党がだらしないという論もありますが、差別の扱いと似ていて、それをやるには尋常でない能力、国語力が要るのではないでしょうか。
 「裏の存在」と書きましたが、「裏日本」が使われなくなったように、そのうち「裏」自体が使えなくなるかもしれませんね。差別表現問題は怖ろしく深いといえるのでしょうね。


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